新コーナー「加藤シンペーと話そう」がスタート。
これから毎月1回、加藤慎平選手が今どうしてもお話ししたい有名人の元に訪ねてネホリハホリ聞き出します。

高橋名人

1985〜1990年頃にかけてファミコンブームを築きあげた名人。
代名詞は1秒間にボタンを16回押せるという「16連射」だったが実際には17〜18回はいけたらしい。そのカリスマ性から当時の子供たちの間では「神様」的存在だった。
日本ゲーム史に燦然とその名を轟かせる高橋名人が、栄えある第1回目のゲストです。

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根っからのファミコン少年だったシンペー選手にとって高橋名人は神様そのもの、テンションは上がりっぱなしです。いきなり六本木のど真ん中で裸になったシンペー選手は、この日のために用意した「16連射Tシャツ」に着替え始めました。

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バッグの中を覗いてみると、そこには愛読書「高橋名人物語」と伝説のソフト「高橋名人の冒険島」が!なんと来るべきこの日のために実家の押し入れの中で20年近くしっかり保管してたとか。名人グッズを身にまとい、いざハドソン本社へと乗り込みます。

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高橋名人 vs 加藤慎平 対談

加藤慎平

「こんにちわー!今日は宜しくお願いします」

高橋名人 

「こちらこそ宜しく」

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加藤慎平 

「うわー名人や!名人っすよ、名人!!俺にとっちゃ「神様」ですよ」

高橋名人 

「ふぉふぉふぉ(笑)」

加藤慎平

「実は競輪って汚い野次が飛び交っていてお金が儲かっていてと悪いイメージがあると思うんですよ。俺は、それをスポーツとしてみて欲しいんです!また若い人たちにも競輪のスポーツ性と、ちょっとお金を賭けて儲かる喜びをわかって欲しいですね!だから競輪のために色々やらせていただいていたり、競輪以外の人達ともお話しさせていただきたいと思ってこの企画を始めたんです。」

高橋名人 

「それはいい事だよね」

加藤慎平

「つーか、俺名人の超ファンなんですけど!今日は俺が愛蔵する「高橋名人の冒険島」と「高橋名人物語」を持ってきちゃいました!是非、ここにサインしてもらえませんか?」

高橋名人

「そりゃーお安い御用だよ!(サイン書く)そうだ、僕の名刺もあげておこうか?(名刺渡す)」

加藤慎平

「うぉー!!役職が「名人」って!ありがとうございます。」

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「僕はつかみ合いの喧嘩はしたこと無い。でも勝負は好きです」

加藤慎平

「俺、名人の※スターソルジャーとか子供ながらにずっと鳥肌モンでした。33万点って凄いですね!当時は俺、何一つクリアできませんでしたよ。」

高橋名人

「ラザ口も2発当てれば8発で済むので、要点を押さえれば簡単ですよ!まー今の俺には無理ですけど」

加藤慎平

「俺、ガキの頃はゲームと運動しかしてなかったんで、ゲームが自分よりうまい人は自分のなかですごい存在でした。実は俺、名人の言葉の中に凄い好きな言葉があって、※毛利名人との対戦の後の言葉なんですけど『僕はつかみ合いの喧嘩をしたことは無い、血を見るのが嫌いだからね。でも勝負は好きです!負けると確かに悔しいけど次のチャンスに勝てる事があるから。負けを恐れずライバルと真っ向から戦うべし!』この言葉が凄い好きで 、昔は結構ヤンチャだったんですけど、この一言で喧嘩しなくなりましたもん(笑)」

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※スターソルジャー
ハドソンが1986年6月13日に発売したファミリーコンピュータ用、縦スクロールタイプのシューティングゲーム。当時のファミコン人気も手伝って爆発的なヒットを記録した。ファミコン〜PCエンジンの黄金期において、シューティングブームを築き上げた記念すべき作品である。

※毛利名人
高橋名人に並んで有名なファミコン名人の一人。高橋名人の16連射に対し毛利のそれは14連射(実際は9〜14連射とも)と数は劣るものの高橋よりも命中率が高いとさた。(高橋の命中率が80%であるのに対し毛利は90%) 高橋名人の最大のライバルとしてファミコンブームを索引した。

「時には嘘も必要なんだね。良い嘘はいいんだよ。」

加藤慎平

「そういえば名人は茄子が嫌いなんですよね?」

高橋名人

「ゲームの中ではね!でも実際は食べますよ(笑)」

加藤慎平

「ショック!!俺茄子、パワーダウンするから食べなかったですよ!」

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高橋名人

「だから大変でしたよ!親御さんからうちの社長のところに子どもが真似するから好き嫌いするなと苦情の手紙が殺到してましたもん」

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加藤慎平

「あと名人に困らされたのが、「ゲームは一日一時間まで!」。最初は「健康にまで気を使ってくれるなんて、さすが名人だな!」と思ったんですけど、ロールプレイングが流行りだしてからは1時間じゃやれる事が限られてきちゃって」

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高橋名人

「アレをいった根本は、「ゲームだけで遊んでたらだめだよ」ということなんですよ。ゲームは遊びの1つだから、自転車に乗るのもそうだし、サッカーも野球もして体鍛えて、その上でゲームをすればいいんだよね!本当は2時間でも3時間でもゲームをやっていいんだよ!(笑)他の遊びもやってくれさえすれば子供は1時間といっておけば長くても1時間30分くらいで止めるでしょ!そしたらほかのあそびもしてくれるかなーと!そこでスポーツを選んでくれれば最高なんだけどね」

加藤慎平

「まさか名人からそんな深いメッセージが…。確かにそうですよね!名人も身体鍛えていられましたものね。握力も誰にも負けた事無いんですもんね?」

高橋名人

「昔ね!当時は握力が85キロくらいありました。りんごも片手で潰せましたもん!」

加藤慎平

「※魁皇ですか!やっぱり昔、灯油缶を運んでいたのと関係してるんですか?」

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高橋名人

「そうですね、18キロある灯油缶を小学校4年生のときから毎日持ってましたので、握力はつきましたね。」

加藤慎平

「連射をするには筋肉が必要だって言ってましたもんね。」

高橋名人

「あれも嘘ですね(笑)。現代の科学によると全然関係ないですね!でもねー嘘だけど言ってよかったと思いますよ。子供がアレで鍛えてるんだから。」

加藤慎平

「そうですね、そのおかげで俺も競輪日本一にさせて貰いましたもん!実は競輪でも、スピードを乗せるのに握力がとても重要で、上半身の筋肉と同じぐらい重要なんですよ。これ他で言っていいですよ!(笑)」

高橋名人

「やっぱりね、時には嘘も必要なんだよね!嘘も方便というけど、いい嘘は良いんだよ。」

加藤慎平

「親が言っても聞かないけど、でも自分が大好きなゲーム界の頂点に立つ憧れの人の話なら聞きますもん! 」

高橋名人

「そうだから子供が信じてくれて、少々嘘でも将来その子のためになればいいんだよ。」

加藤慎平

「名人に嘘つかれてました(笑)。」

高橋名人

「嘘ついてました、フフフ(笑)」

※魁皇

相撲界で絶大な人気を誇る現役大関力士。大柄な体格と怪力で知られ、一部では「ゴリラ」と囁かれることも。特に人並みはずれた握力は有名であり、片手でりんごを軽々と潰し、握力計の針が振り切れることも度々あったといわれる。
しかし、人柄は至って温厚で「気は優しくて力持ち」な人格者多くのファンから愛されている。

「ロードランナーで失敗したら、まぁ会社は潰れていたでしょうね」

加藤慎平

「自分は中学生のときに野球をやっていたんですが、偶然テレビを見てて、優勝選手が掲げる賞金ボードをみて競輪選手を志したんですが、名人はスーパーのレジ打ちからだと?」

高橋名人

「違う違う!スーパーの成果部で働いてたんですよ。」

加藤慎平

「えー!? 名人が物凄い速さでレジ打ちをしていたのでスカウトされたと聞いたんですが!都市伝説ですね、じゃー(笑)」

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高橋名人

「でもね、スーパーの外でバナナとか売ってたんですよ。それで凄く声が大きかったんだって、で、その時の(ハドソンの)社長が、「こんな声デカくてや八百屋みたいなやつがこの業界に入って、いたら面白いなー」と思ったみたい。それでスカウトされました!」

加藤慎平

「へー、そんなきっかけだったんですね!あれ?ハドソンから1番最初に出たのはロードランナーでしたっけ?」

高橋名人

「ロードランナーとナッツアンドミルク。1984年の7月20日発売ですね。やっぱり最初はファミコンというのは怖かったですね!それまでパソコンソフトを作っていた時は売れても1万本だったんですが、ファミコンの世界は20万本〜30万本売れると聞いていたので、「そういう世界もいいな」という事で社長以下みんなでやろうということになりました。
パソコンの時はプログラムミスがあっても上書きすれば良かったけどファミコンはロムだからバグが出たときに捨てるしかない、作り直ししかないので本当に気を使いました、めちゃめちゃキツかったですよ!」

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加藤慎平

「ロードランナーで失敗したらハドソンの社員は全員首吊らなければいけなかったと聞いたんですけど?」

高橋名人

「会社はまあ潰れていたでしょうね。あのころは任天堂さんに受注する時は、注文時に半金、納入時に半金だったんですよ。つまり発売前に全額支払わなくてはならなかった…。だからソフトが売れなければ当然赤字になっちゃう訳ですよ!てなもんで「これは絶対に売るんだ!」と、「もし売れなかったらまた仕事探す事になるのかなー」と…」

「子供のときのインパクトはずっと残る。インパクトを与えられる仕事に就いているって事がうれしいね。」

加藤慎平

「自分たちはレースに出ると4日間とか5日間とか宿舎に缶詰状態なのでよくゲームをするんですけど、最近のゲームって昔と比べ没頭できるゲームが少なくなったというか…。自分が大人になったとえいばそうなんですけど…。」

高橋名人

「それは何を求めているかとかもあるけどねー」

加藤慎平

「昔のゲームはスターソルジャーであったり、ロープレであったり、今やっても名作じゃないですか?でも今のゲームを10年後もやれるのかなと?」

高橋名人

「今、ファミコンをやるとすごく難しいんですよ!ファミコンは実はすごく難しかったんです!と言うのもメモリーが少なかったから、たとえば紙芝居とかでいうと、絵が十枚ぐらいしかないからすぐ終わっちゃうんですよ。今のゲームはDVDでしょ!一枚の中にファミコンソフトの2万本ちょっと分の情報量が入るんですよ、だから捲る絵も1秒に1枚交換しても全然OKなんですよ!だから1つ1つの難しさはなくなり凄く簡単になったんですよ。その代わりに量がおおくなったからその分だけ時間もかかりますけど、ゆえに謎があさくなっちゃたから燃えないのかなーというところもあるし…あと加藤さんが一番最初にファミコンやったのは何年生のときですか?


加藤慎平

「78年生まれなんで小学校2年とかですかね。」

高橋名人

「ってことは5歳のときにファミコンが出たんですよ!でもそれまでの5年間はテレビしかなかったわけですよ。流れているものを見るという行為なんですよ、全部、受身なんですよ。それがあるとき急に出てきた機械によってテレビ画面の中のキャラクターが飛んだり跳ねたり操れるというのは、多分すごく燃えたと思うんですよ。その時のインパクトが強くてみんな燃えたんですよ。でも今は20年ぐらい経つので、もうそれが当たり前になっている。今の子供達はうまれたときからゲームがあるから当時のようなインパクトはないんだよね。だから加藤さん前後の世代にはファミコンは凄いインパクトだと思うんですよ!ちなみに僕のインパクトはアポロ11号だから10歳のときですね。月面着陸の映像を先生と一緒に見たんだけど、あのインパクトは凄かった。それでその中でコンピューターやらアンプやらをいじっているのを見てコンピューターに興味をもったんですよ!」

加藤慎平

「そうですね。やっぱり衝撃や感動はでかいですね。自分も小さい頃に競輪の番組をたまたま見て買った選手が賞金ボードを掲げてて、その額に衝撃をうけて、これしかないと思って、すぐ競技用の自転車に乗って感動したんですけど。初心忘るるべからずじゃないですけど、自転車はじめて10年ぐらい経つんですがマンネリ化したり自転車面白くないなとか思う時もあるんですけどそういう時は必死でその時の気持ちを思い出そうとするんですよね。」

高橋名人

「やっぱりね子供のインパクトはずーっと残るんだけど、そのインパクトを与えられる仕事についてるっていうのは嬉しいんだよね。」

「もう一回「連射ブーム」来てくれないかなー!?」

加藤慎平

「では最後に連射対決しますか!勝負死ぬほどすきなんんで、じゃー僕やりまーす!!

〜〜加藤連射中〜〜

うわー92回ですね」

高橋名人

「これになら勝てますよ

〜〜名人連射中〜〜

124回しかでないですね、もう年ですよ…」

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加藤慎平

「でも速えー!やっぱすごいっすね。現役時代というかピーク時どれぐらいでしたっけ?」

高橋名人

「174ですね !」

加藤慎平

「凄い!噂だと16連射もゴロがいいから16連射でほんとは17〜18連射ぐらいでたらしいですね?」

高橋名人

「17ですね。ただねコンピュータの世界って2進数の次は16進数なんですよ。で16の数字に凄くなじみがあって…。もう一回連射ブーム来てくれないかなー!?押すだけのやつ。小さい子でもできるしね。難しくもないし!」

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加藤慎平

「流行らせたいっすね!!」

高橋名人

「じゃーわかった、ぼくの「シュウォッチ」をあげよう!」

加藤慎平

「本当っすか!ありがとうございます!ははは(笑)しかもこれ元祖ですよねー!」

高橋名人

「そう初代だね86年に16連射ブームがきたのかな、打ち方は「こすり」と「叩き」、あと「ピアノ」っていうのがありますね!」

加藤慎平

「…?「ピアノ」はどうなんですか?」

高橋名人

「「ピアノ」も140から150位いきますよ。「こすり」だと300位いきますよ!「こすり」は3本指使うとボタン2つだから単純に1往復で12回押せるんですよ」

加藤慎平

「これが「こすり」が邪道だといわれる由縁ですね」

高橋名人

「体鍛えるといった面からいうとやっぱり「叩き」か「ピアノ」ですよ。「こすり」は鍛えなくたって指のやり方でいけちゃうから、あと爪が痛むかどうかわかんないけどさ」

加藤慎平

「今見えなかったんですよ。すごーいおかしんですよ。指の動き!」

高橋名人

「そう、こんなに大きく振幅させると駄目なんですよね、やっぱり1ミリぐらいで振幅させばうと14〜15回はいかないですよね」

加藤慎平

「連射ブームいきたいですね。競輪会にも10月中旬ぐらいには連射ブームが絶対おとずれますよ!」

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